先日、42年ぶりにゴルフのメジャー大会で渋野日奈子さんが優勝されました。プロテストに合格して、まだ間もないのに偉業を達成されたことはただただ驚くばかりです。そんな渋野さんの笑顔が話題になっていることから、ノーマン・カズンズ著【笑いと治癒力】を読みかえしてみました。
【笑いと治癒力】
本の帯には「病は笑って治す」とあります。
笑うことで、治癒力が増すということなのですが、本当でしょうか。
少し本を読み進めてみます。
プラシーボとは
著者は、膠原病という難病になり、闘病していました。
なんとか治る手立てを見つけたいと思い、食生活から何から原因を探ります。
そのなかで、ビタミンCが効くのではという文献をみつけ、それを試していくうちに、プラシーボについての考えが深まっていきました。
プラシーボとは。
偽薬、ともいいます。偽薬(ぎやく)は、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事である。成分として少量ではヒトに対してほとんど薬理的影響のないブドウ糖や乳糖が使われることが多い。プラシーボ(英語: placebo 英音: [pləˈsiːbəʊ] 米音: [pləˈsiːboʊ] [plæˈsiːboʊ])、プラセボ(フランス語: placebo [plasebo])ともいい、いずれもラテン語: placēbō [plakeːboː] プラケーボー(「私は喜ばせる」の意)に由来する。医学・薬学では「プラセボ」を用いることが多い。
Wikipedia
「placebo」は、広義には「薬」以外にも、本物の治療のように見せて実質上の治療の機序が含まれないあらゆる治療手段を指すため、厳密にはより広い意味の言葉である。プラセボ手術(placebo surgery)が行われることすらある。
Wikipedia
こうみていくとプラシーボ・プラセボは、偽の薬、偽薬ではあるけれど、まるっきり効果がないとも言い切れないといえます。
このことを裏付けるように、彼の主治医は、著者の「呪術医がなぜ病気を治すことができるのか」という質問に答える形で本の中でこういっています。
呪術医が治療に成功するのは、同業のわたしたちすべてが成功するのと同じ理由によるのですよ。どの患者も自分の中に自分自身の医者を持っている。患者たちはその真実を知らずにわたしたちのところにやって来る。わたしたちがその各人の中に住んでいる医者を首尾よく働かせることができたら、めでたし、めでたしなんです。
笑いと治癒力 より引用 注:太字下線は管理人
もうひとつ。
笑いと治癒力 より引用 注:太字下線は管理人
「患者のたくましい生への意欲がなければ、プラシーボがーどんな薬でもその点では同じだがー大きな効果を示せるかどうかは疑問だ」
前提として、たくましい生への意欲≒プラスの感情を持つことが必要。
そしてプラシーボによって、患者には病の治癒が起こります。
たくましい生への意欲(≒プラスの感情)+プラシーボ→病の治癒(≒人体へのプラスの影響)
プラシーボと笑いの関係

ではプラシーボと笑いの関係はどういったものになるのでしょうか。
プラシーボを働かせるためには、必須の前提として、患者の中の自分自身の医者を働かせる必要がある。
プラシーボを働かせるためには、生へのたくましい意欲が必要。
自分自身の中にいる医者を働かせるため、生へのたくましい意欲を発生させるために笑いを使うのです。
一般的には、楽しいから笑います。
まず「楽しい」があってそのあと「笑い」ます。
でも「笑う」から「楽しく」なる、これもあるのです。
笑うと脳が勝手に、「笑っているのだから楽しいことがあるに違いない」と勘違いして、楽しい感情が湧き出てくるといわれています。
ためしに、「ハハハ」「ハハハ」と声を出し口角をあげて無理やり笑顔をつくってみてください。そしてそれを1分間続けてみてください。なにか楽しくなってきませんか。高揚感がでてくるのではと思います。
そして、人間は2つの感情を同時には持てないようにできています。
同時に持てるのは一つだけです。楽しい感情と悲しい感情は、同時には持てないのです。
となると、です。
- 笑うことによって楽しい感情が患者にもたらされる。
- 楽しい感情を持つことで、前向きな人生への意欲が持てる。
- 意欲を持つことで、プラシーボが生かせる前提ができる。
渋野日奈子の笑顔
ゴルフの渋野日奈子さんも、笑顔のチカラをゴルフに取り入れたのではないでしょうか。
因果関係などの証明はもちろんできません。
ただ、メジャー大会優勝を決める最後のパットの場面で、笑顔でいられるというのは並大抵のことではないですし、意図しなければ、笑い続けることなど普通はできないでしょう。
飛躍かもしれませんが、彼女の絶え間ない笑顔がプラセボの前提になり、人体に好影響をもたらし、彼女の前代未聞の優勝を引き寄せたのでは。
私はこう思わずにいられません。
まとめ
- 病は笑って治す
最後までお読みいただきありがとうございました。